インタビュー
公益社団法人日本青年会議所 菓子部会
第8代部会長 黒川 光博先輩
株式会社虎屋 代表取締役会長左から金子、黒川先輩、染谷
菓子部会は日本青年会議所の業種別部会として1972年に設立されましたが、私も創立の時から在籍していた一人です。
設立のきっかけは、赤福の濱田益嗣さんが日本青年会議所の青少年委員会の委員長を務めておられた際に、委員に菓子屋の方が7名いらっしゃり、その中で菓子部会を作ろうという話が持ち上がったと伺っています。
部会は、私より10歳ほど上の世代の先輩方が中心になって立ち上げられました。
洋菓子、和菓子を問わず、また広い範囲で菓子に関係のある原材料や包装材料を扱う方、流通業の方もメンバーになれる、当初からとてもオープンな部会でした。
春季総会、秋季総会などどれも印象に残っていますが、特にあげれば「ハワイ桜まつり」に参加したときのことです。
ハワイの方に日本の菓子を知っていただこうと現地に赴き、部会メンバーの菓子をお配りしたのですが、
現地には日系の方も多くいらっしゃいます。
日本の菓子が懐かしい、昔食べた自分の故郷の菓子だと涙を流してお喜びくださる方もおられ、菓子の持つ力を再認識した思い出深い行事となりました。
菓子部会がきっかけで知り合い、今もお付き合いのある方は全国にいます。
菓子部会のみならず青年会議所の様々な活動を通して培われた「社会の為に、世界の為に」という同じ考えが根底にあるためか、
久しぶりにお会いしても自然と話が弾みます。
もちろんその他の経営者の会や菓子関連の会などでもお会いしますが、青年会議所や菓子部会を通して同じ苦楽を共にしたメンバーとはお互いに分かり合えるものがあると感じます。志が同じな上、菓子という共通点もありますので、絆は強いです。
青年会議所は先輩や仲間とともに、切磋琢磨しながら共に成長できる貴重な場ですが、菓子部会は同じ業界の集まりですので、
共通の悩み事を相談し合えたり、また新しい取り組みに業界をあげて挑戦するといった、更に一歩踏み込んだ活動もできます。
菓子部会に参加していると、多くの方から刺激を受ける良い機会になります。
少しでも菓子に関わっていらっしゃる方であれば、どなたでもお入りいただけますので、是非、菓子部会にご入会ください。
< 殿村 洋司先輩(株式会社福砂屋)> < 第28代部会長・稲田 慎一郎先輩(株式会社鶴屋吉信)>